境界域高血圧
WHOの判定基準では収縮期・拡張期血圧値が140〜159 ・ 90〜94mmHgのいずれか一方,または両方を満たすものと定義される.血圧は日により時によって,また測定条件・心身状況の影響を受け変動するので,2回以上の異なる機会において座位で3回以上計測し,その平均値で判定する必要がある.境界域高血圧を示す患者は壮〜高年に多く,将来真の高血圧に進展するかどうかの定期検診を要する.薬物療法は不要である.→高血圧,本態性高血圧〔症〕
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高血圧本態性高血圧は
本態性高血圧は病因の明らかでない高血圧,つまり血圧上昇をきたす基礎疾患を見出しえない高血圧*である.成人の約20%はWHOの基準で高血圧の範畴に入るが,その90〜95%は本態性高血圧と推定されている.本症の成因として指摘されているものは,血漿ノルエピネフリンの増大・アルドステロンの分泌亢進・血管反応性の亢進・細胞膜Na+転送機構の障害などがある.本症患者の10〜30%は低レニン性本態性高血圧low renin essential hypertension,10〜30%は高レニン性本態性高血圧high renin essential hypertensionであり,後者には重症例が多い.発症は遺伝的素因および環境因子と食塩摂取量の関係が濃く,特徴的な症状を欠くため,たまたま検診などで発見されることが多い.本症の診断上重要なことは二次性高血圧*の除外であり,種々のスクリーニングテストがこの目的で考案されている.その成績と血圧値によって高血圧の重症度,すなわち臓器障害の進行度(WHOによるI期:高血圧のみ,II期:心肥大所見などを伴う,III期:左心不全,脳出血などの臓器障害の出現)が判定される.II期以上,拡張期血圧115mmHg以上の患者はなるべく早く降圧治療を開始する.軽症高血圧(拡張期血圧90〜104mmHg)に対する治療は生活指導からスタートすべきで,肥満・食塩摂取過多・運動不足・糖尿病など考慮すべきことは多い.合併症のない患者では治療目標を正常血圧域におく.高齢患者または合併症のある患者では,自覚症と検査成績を経時的に観察し,至適目標血圧値を個々の例で定める.
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高血圧高血圧の約95%は病因の明らかでない高血圧であり,これを一次性または本態性高血圧essential hypertensionという.これに対し病因の明らかなものを二次性または症候性高血圧といい,次のものがある.腎実質疾患,腎動脈疾患,大動脈縮窄症*,大動脈炎症候群*,クッシング症候群*,褐色細胞腫*,原発性アルドステロン症,経口避妊薬の使用など.慎重な鑑別診断により,本態性と思われた高血圧症が二次性であったと判明する例は少なくない.治療は原疾患に向ける.→本態性高血圧〔症〕
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高血圧高血圧の背景には遺伝・精神的ストレス・食生活・肥満・運動不足などの多くの外的因子が関与している.このため生活指導の一環として食事療法は薬物療法と並び重要であり.次の2点に注意する. 1)食塩制限:一般に日本食は食塩含有量が多く(15〜30g/日),高血圧発症との因果関係が認められている.指導目標は10g/日程度で,食品素材に約3gが含まれているから追加できる食塩量は7g以下となる.食品中の食塩含有量などを参考にし,患者個別の食習慣を改めるよう指導する. 2)カロリー制限:肥満と高血圧は相関があり,標準体重[(身長cm−100)×0.9]kg×30kcalを総カロリーの目安として指導する.タンパク質は1〜2g/kg,脂肪は主に植物性のものを奨める.アルコールもカロリーのうちであり.高血圧,肥満,糖尿病,高脂血症の合併にも留意しなければならない.
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高血圧高血圧性脳症
急激な血圧上昇ことに拡張期血圧の上昇とともに一過性の頭痛,悪心,嘔吐,意識障害,痙攣,黒内障などの脳症状を示すものをいう.眼底では乳頭浮腫,白斑,出血などを認めることがあり髄圧は上昇しタンパク増加を示すこともある.原因として悪性高血圧〔症〕malignant hypertensionが最も多かったが,これの激減とともにまれなものとなってきている.二次性高血圧*症では急性糸球体腎炎,褐色細胞腫,クッシング症候群に伴うこともある.発現機序は血管攣縮,血管透過性亢進,脳循環自己調節の障害などが考えられており,病理学的には脳浮腫のほかに小出血,小壊死巣などを伴うこともある.治療は強力な降圧療法(しばしば非経口的に)を行う.有効な降圧が得られれば発作は一過性だが長期的予後は基礎疾患による.鑑別すべき疾患には尿毒症,脳出血,クモ膜下出血,脳梗塞,一過性脳虚血性発作,脳腫瘍,髄膜炎などがある.
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高血圧老年者高血圧
老人は身体機能が低下しており,若壮年者とは異なる高血圧の病態を呈する.例えば加齢により腎機能は徐々に低下し,体液量調節に関与した内分泌機能も低下する.動脈硬化症*の頻度が高く,末梢血管抵抗は増加する.そのため食塩感受性高血圧salt sensitive hypertensionや収縮期高血圧systolic hypertensionが多く,体位変換などに対して血圧は変化しやすく動揺性である.また脳,心,腎などの主要臓器の障害が進行していることが多く,診断,治療に際して細心の注意を要する.
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高血圧
posted by リンパマッサージ at 00:50|
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